守りましょう
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満月から三日経ってリーマスは自室に戻る様になった。
食事や移動教室や色々な理由をつけてナイルと一緒に行動することが今までにも増して増え、
ナイルは遠目からの視線に僅かばかりうんざりしていた。
「僕ら四人だけの食事って言うのも結構気に入ってたんだけどなあ」
「リーマスの体調が良くなったんだから、いい事だろ」
「リーマスに、スコットよりウィルに気をつけるように言わないと…」
「なんでだよ!?」
朝食を大広間でとった三人は寮ではなく、図書館へ向かっていた。
休んでいた分を取り戻したいというリーマスを先輩として手伝おう
とウィルが言い出したからだ。
休日に浮き足立つ生徒の間を縫って、進んでいると、
突然周りが開け、数人だけが三人の前に立ちはだかった。
「これは、これは、これは、ナイル・シルバスター」
長いプラチナブロンドの髪をリボンで留め
人を見下す様な…いや、人を見下した態度で薄笑いを浮かべる
ルシウス・マルフォイが立っていた。
その後ろでは同じ様にニヤニヤと笑うスリザリン生、おそらくルシウスの腰巾着共だろう。