守りましょう
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一年生達が学校に慣れてきた頃、丁度ある行事がハロウィーンだ。
甘い物の苦手なナイルは、普段ならカボチャの甘い香りから逃げる様に
寮に籠るところなのだが、今年はそうも言ってられない。
何故なら、楽しい鬼ごっこの真っ最中なのだ。
「逃げないで僕らと遊ぼう、ナイル!」
「遊ぶこと自体は構わないが、ソレを投げるのをやめてくれないか!」
『嫌だ!』
なんて元気のいい返事なんだろうか…
全くありがたくないのだが。
本日も普段通り、リーマス、スコット、ウィルと共に朝食を摂っていると、
背後からとてつもなく笑顔な、ブラックとポッター。
もう一人は見覚えはあったが名前がわからない。
この三人に”遊ぼう”と誘われた。
今日の教訓だ。
”悪ガキの遊びに安易に乗ってはいけない”
「遊ぶと言っても、一体何をするんだ?」
聞いたのはナイルではなく、スコットだった。
妙に乗り気で聞くと、ポッターはよくぞ聞いてくれた。とでも言わんばかりに
ニヤリと笑って言った。
鬼ごっこ