彼岸の鬼

□1人で仕事
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「いやっ!来ないでよ!」

そう思うなら抵抗せずに来て欲しいんだけどさ

『お前さ、関係ない人間を殺したんだろ?亡者が生者を殺すのはご法度なんだよ』
「そんなの知らない!あたしはっ…あたしはっっ!」

…五月蝿いなぁ。反省の色は無し、という事でいいか、無理矢理連れて行っても。

『五月蝿い、五月蝿い。要するに反省して無いんでしょ?』
「反省…?なんであたしが反省しなきゃなんないの?!」
『ならもういいよ。無理にでも連れてくからさ』

大槍を掲げてしまえばこっちのもの。弱い怨霊なら容易い

「なんで…なんで分かってくれないの?!」

いや、なんでって言われても

『私、鬼だし』

人間の心情なんてわかる訳ないでしょ
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