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□願うのは君と共に、
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なんてったって、昔の記憶ーーーつまり、シーザー兄との約束の夢を見たからだ。
幼い頃の私にとって、近くに住むシーザー兄は究極の憧れの存在だった。
昔は一緒に遊んだり、よく家に遊びに行ったりもした。


私はシーザー兄が大好きだった。
たまらなく好きで、世界中の誰よりもシーザー兄は格好良かった。
幼いながらに、常々、一生シーザー兄と一緒にいたいと思ったのも事実だ。



気付いたら、いつも傍にいてくれたシーザー兄は、私の目の前に現れなくなった。
家庭の事情。と聞いたが詳しいことは知らない。

大好きだった透き通った金の髪。
特徴的な目の下の痣もこんなにハッキリと覚えている。


なのに、彼はシャボン玉のように忽然と姿を消した。




だから、私は彼のことを思い出さないようにしていた。






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