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□love is blind
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友達からの相談を180度裏切る形になってしまい、私は改めて正真正銘の屑に違いないと痛感する。

「紅葉?」

元気ないっスね。と、愛しい彼ーー仗助が私の顔を覗き込むように見つめる。
その優しい声は、私の全てを溶かすようで、一気に安堵の念が押し寄せる。
と、同時に、目の前に散乱する衣服を見て、そう言えばそうだった、と、先程までの行為を思い出し、頭を抱えた。

「少し疲れただけ。」

大丈夫。とへにゃへにゃとした笑顔を見せれば、仗助もまた笑顔になる。
男性特有の大きな手で頭を撫でられると、仗助のこんな姿を知っているのは私だけなんだ、と思うとグッとくるものがある。




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