菖蒲の物語〜獄都事変〜

□お祭り
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とりあえず、出店を見て回って気になった物を買った。
「どこか座れる所を探そっか」
「あぁ」
こういう風に、返事を返してもらえると、律儀だと思う
「そこにしようぜー」
平腹が指さししたのは、子どもが登って遊ぶロープでできたタワーだった。
全員で不安定なロープに腰掛けれないと思ったけど、安定している部分もあるらしく、そこに座った
「あっ、斬島はクレープにしたんだ」
「あぁ、佐疫は…かき氷か?」
「ウン、そうだよ」
あぁ、デートに誘って良かった。俺が喜びに浸っていると田噛と平腹は
「田噛〜、何買ったんだ?」
「うるせぇ」
「ぎゃっ」
流血沙汰を起こしていた。本当に勘弁してほしい
「田噛、答えてやったらどうだ?」
あぁもうさすが俺の斬島、マジ天使
「…冷凍パイン」
「そーなんだ〜。俺はたこ焼きと焼きそばとふr…「てめーは買いすぎだ」えぇ」
本当いくら使ったんだろう?
斬島の方を見ると、少々食べづらいのかけっこう必死に食べている
その斬島の頬に真っ白いクリームが…
どうしよう
「…どうした?俺の顔に何かついてるか?」
「ウン。クリームついてるよ」
「此処にか?」
斬島はクリームがついている逆の方をぬぐい始めた。…もういいや
「何するんだっ!!」
我慢出来なくなって、斬島の頬を舐めると、恥ずかしいのか真っ赤になっていた。本当に可愛い
その後は、肋角さん達にお土産を買ったり、平腹持っていた花火をした。
けっこう楽しかったけど、次は二人っきりで来ようね、斬島。
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