刀剣乱舞〜掃除屋奮起劇〜
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今回も、新しい審神者が来ることになった。それを知って、短刀たちは怯えていた。今回も、無理やり遠征や出陣を強いられるのだろうそう考えているのであろう。他の者たちも皆おんなじ感じで目が死んでいた。
それから、新しい審神者が来るときになった。
今回来たのは女だった。どうせ、前にいた女みたいに夜枷を強いるのだろう。初めは、優しいのはほとんどの奴らがそうだった。なのに、最後は傷つけられる。ならばもう、信用なんかする意味がなくなって来たのだ。信用しても裏切るのだから今回も早々に殺されるのだろう。
「こんなところで何してるんだ?」
「あ、あれ。」
短刀よりも先に小狐丸が手を出すとは予想外だがま、これで終わりだな。
「えっ!」
おいおい、首に刀を押し当てられてるけどなんで平気そうに会話してるんだよ。そこは、本性をさらけ出して怖がるところだろ。しかも、細くて小さいのによく怖がらないもんだ。
小狐丸が刀を下して少し言葉を交わしたと思ったら、飛びついていた。
「少し、待て。」
「な、何でですか?」
「あれは、動物を触っているように見えるんだが。」
いや、うん。なんで、そんな風になるんだ。小狐丸は、固まってて状況が把握出来てないようにしか見えないな。そして、どこかに行くか。まぁ、少しどうだったかを聞いてみるか。
「どうだったんだ?」
「『殺すのなら痛くしないで。』まるで、死ぬことを受け入れて……いや、死ぬことを望んでいるようにしか見えなかった。そして、何故うさぎさんなのだ。俺は、狐だ。」
あ、うん。うさぎと間違えられたのか。残念だな。これを、鶴丸に知られたら大変だろうな。にしても、今回の女は不思議ということか?