刀剣乱舞〜掃除屋奮起劇〜

□幕開け
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あれから、結構な時間が経った。みんな、それぞれ思うのか私をここにいてほしいと言ってくれた。でも、わたしは、答えられないな。みんなに、嘘をつき続ける事が苦しい。そんな風に思うようにならないためにも、早く出て行きたかった。





「ここに就任されます、審神者様はここが初めてなので、春名様が指導するように言われました。」
「そう。」



みんなから、早く逃げたかった。居続ければ別れが、嘘がばれた時が怖いから。臆病な、私だから何にもできない。大切なものさえ作れない。こんなんだから、もうやなんだよ。なんで、私、死ねないんだろ?私じゃなくて、あの人が生きてればよかったのにね。






あの男を愛していた、あの人が生きてたらよかったのに。








愛染side
今の主は、嘘をついてる。それも、息をするかのように。明石みたいに胡散臭くないからほんの少ししか違和感がない。

「ねぇ、蛍丸。主は、本当に出て行っちゃうのかな?」
「知らない。」
「主、僕が可愛くないから捨てるのかな?もっと、もっと、可愛くないといけないのかな?」
「主は、僕らのことが嫌いなのかな?」
「蛍、ちゃうで。」
「どうして、そう言い切れるの?」
「まぁな。昨日、少し話をしたからやな。」



なんで、明石はいいんだよ。俺らとも会話くらいしてくれよ。明石に打ち明けててズルいだろ。






「主、なんて言ったの?」
「うまくはぐらかされたんやけどな。」
「そっか。」


主、俺は、祭りが好きなんだ。楽しいのが大好きなんだよ。なのに、なんで、なんで、こんなに楽しくないのかな?主がきてから皆、少しずつ楽しくなってきたのに。主が捨てたら、俺らは、また辛い思いをするんだよ。ねぇ、主、捨てないで。









加州side
主が、俺らを捨てるらしい。ねぇ、捨てないで。もっと、もっと、かわいくなるからさ。俺が、可愛くないからすてるんでしょ?なら、可愛くなるよ。安定とも仲良くなるし、強くなるから。だから、主、置いてかないで。




「主、捨てるの?」
「私は、主ではないと言いましたよ?」
「審神者様。政府から連絡です。」
「なんですか?」
「新しく来る審神者様は、新人ですので、指導をして欲しいということです。」
「そうですか。わかりました、と伝えてもらえますか?」



主が、まだここにいてくれる。新しく来る審神者を追い返せば、主はここにいてくれるんだろうな。
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