刀剣乱舞〜掃除屋奮起劇〜

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〜、いい湯だった。手当も終わったし、気持ちよかったな。久しぶりのお風呂は。
作)毎日入ってるんだけど……。なんか、年寄くさくなったね。
何か言いましたかな(^ム^)
作)イイエナンデモアリマセン。
そう、ならいいよ。



話が、それたけど今、私は、フリーズしている。なんで、ここにラスボスこと三日月宗近さんがいるの?私、何かしていたかを思い出そうとしてるんだけど思い当たるのが一つしかなくて困るんですが……。



「お主、人間か?」
「人間ですよ。(ついに、人間性を疑われた―――!)あれは、一応霊力らしいですよ。だから、神気なんかじゃないです。」
「知っているぞ。まぁ、よい。主よ、何か食べ物を作ってくれぬか?もう、皆に合わせるのもの疲れた。だから、気にしなくて良いぞ。」



え、気にしなくていいの?………普通に気にしますね。はい。


三日月宗近は、緩いと聞いていたがブラック本丸でも緩いものなのか?いやいや、そこは、ラスボスとしての威厳とかが残ってるんじゃないの?うん。人間よりもわからないな、刀剣男子は。



「え、刀剣っておなかすくんですか?って、なんですか、主って、私、ここの審神者になんかなりませんからね。」
「さて、そうだったか。」



とぼける気だよこの爺さん。しかも、主の部分は無視してるからね。

「あと、私は、あくまでも掃除屋でありあなた方の主になるつもりは有りません。」
「そうか。ならば、ここにいる間だけ主と呼ばせてもらうとしよう。」



もういいや。あきらめも肝心。ここであきらめたらダメな気がするけどもういいや。それに、まずはじめに手入れをしないとダメだな。それじゃ、手入れ部屋に行くか。いや、たしか、手伝い札を持ってたな。これを使うか。(また乱用するんですよ。手伝い札にも上限はあるのかな?まぁ、どうでもいいか。)


「して、あるじよ。腹が減った。何か作ってくれ。」
「少し、待っててください。」
「うむ、待つのも飽きた。だから、ついていくことにしよう。」



え、うん。怖いですね。これは、なんかの嫌がらせですか?気を緩めたら後ろからグサッてくるパターンですか?けど、この爺さん後ろで、「ほうほう。」とか「ふむ」とか「はて」とかなんとか言ってるぞ。なんなの本当に。人間よりも神のほうが変わり身は早いのか。怖いな。


「して、あるじよ。何をつっくておるのじゃ?」
「ホットケーキです。」
「ほっとけぇき?して、そのほっとなんとかはなんなんじゃ?」


うん。爺さんまずはじめに記憶力を鍛えようぜ。そこから、説明してやるよ。



「あるじよ聞いておるのか?」
「あぁ〜、洋菓子です。」
「む、主の時代では、異国の物を取り入れておるのか?」
「ん〜、取り入れてるといいましか。もう、そこから、独自の文化を作ってますよ。」
「そうなのか。」



もう、後ろにいるのはただの人形。ここにいるのは私一人。


できたな。はちみつをかけて、フォークとナイフを出してよし、できた。


「食器などは、洗っておいてください。」
「主よ、これの使い方がわからん。食べさせてくれ。」



なんだよ、このあまえたがりのじじい。うざい。めんどくさい。もう、切り分けて箸をだしたら、不機嫌そうな顔をするし、腹減ってんだよな。食べろよ。


食べさせないと、いけないのか。メンドイ。食べさせた。うん。なんか、親鳥が子供鳥に餌をあげてる気分になった。なんか、不思議な気分だな。
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