刀剣乱舞〜掃除屋奮起劇〜

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「審神者様、掃除の進み具合はどうでしょうか?」
「もう、終わった。心のケアは、しなきゃならない仕事なの?」
「いえ、かまいません。では、次の主を送りこんでも構わないということでよろしいでしょうか?」
「構わないよ。」





なんで、確認なんてするんだろ。別に、どうでもいいのに。





「それでは、来週にでも連れてまいります。詳しい日はまた後日お伝えさせていただきます。」
「わかった。」











ここでの、日常も終わる。さて、刀剣男子たちにでも、教えるか。




「来週らへんに、新たなあなた方の主が来ます。」
「おい、俺らを見捨てるのか?」
「主、僕のこと嫌いなの?」
「いえ、もともと掃除屋としてここに来ていますので。見捨てるも、嫌いになったも、関係ありません。」



そう、関係ない。そもそも、そこまで親しい仲にすらなっていないのだから。まったくもって関係ない。にしても、結構静かになったな。そんなに、人間がまだ嫌いなのか?





「なぁ、大将。俺らは、大将が主になってくれればいいなと思っているんだよ。」
「そう。ねぇ、薬研。人間は、もろいんだよ。だから、大切な人ができて失ったときはとても悲しみにくれるの。」
「それは、大将のことなのか?」
「どうだろうね。そしてね、また新たに大切な人ができるの。それを繰り返しているんだよ。」
「そうか。なら、大将の中で俺っちは、俺っち達は大切な存在になれたのか?」
「どうだろうね。」







薬研。ごめんね。私は、大切な人がいなくなるのなら、そんな関係をつくらなければいいと思うんだよ。一回崩れた関係は、もう同じ関係にはならないのだから。
作)ひねくれてるね。
主)そう。でも、そうでしょ。
作)そうかな。作ってみれば?
主)気が向いたらね。
作)そう。









私は、貴方が私を必用としてくれるのなら私は、頑張る。私の居場所が今は、ここで良いですか?私は、ここにいても構いませんか?








「なぁ、大将。俺っち達は、頼りないのか?」
「ん?よく意味が解らないや。薬研達は、なんにも知らなくていいんだよ。あなた達が、私を不要又は、あの人がいらないと言うまで。
「なんだ、大将?こんなに、小さいのに頑張ってるんだな。」
「何にも、頑張ってなんかいないよ。私は、弱いままだよ。」
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