U:ふれあい

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やっとむかえた放課後、ローズはハーマイオニー、ロンと図書室に来た。この土砂降りの中もクィディッチの練習があるハリーに教えてあげられるよう3人で宿題をすることにしたのだ。


朝から感じていた頭重感は頭痛に変わり、時間と共に良くなるかと思っていたが増々酷くなっていた。
ローズは2人に断って席を立ち、本を探すフリをして静かな場所を見つけてカウチソファに座ると、少しは痛みがマシになった気がして目を閉じる。


少し微睡んでいると足音が聞こえ、そして徐々に近付いてくるのを感じた。



ーーーーーー誰?




目を開けると、ハッフルパフ生、セドリック・ディゴリーが立っていた。その手にはたくさんの本が抱えられている。

「ごめん、もしかして起こしてしまったかな?」

ローズは慌てて姿勢を正した。
「なんでもないの。セドリックは勉強?」

「そうだよ。文献を探してたら遠目にローズが見えたから気になって来てみたんだ」

「邪魔しちゃったかな、ゴメンね、.........っ...」



立ち上がろうとした瞬間、眩暈がして体が大きく傾いでしまった。

「ローズ!」

足に力を入れようとしたのに、セドリックの声とドサドサと落ちる本の音が頭に響いて逆に力が抜けていった。

「ごめ......へい、きだから」

目も開けられない状態ではただの虚勢であることは明白で。セドリックは自分のローブをローズに掛けると背中と膝の裏に手を当てて抱き上げた。

「平気なはず、ないよね」



何も言い返せずに力なく体を預けることしかできない。しばらくすると騒動を聞きつけたロンとハーマイオニーが走って来た。

「「ローズ!」」

「体調が悪いみたいだから、このまま医務室に連れて行くよ」


セドリックの落ち着いた対応に2人共お願い、と口々に言った。
「ゴメンね、ローズ。休ませてあげればよかった」

表情は見えないが、声を聞いただけでローズは申し訳無さでいっぱいになる。
「ううん、悪いの、私しかいないから...。私の方がごめん、だよ」



ぐったりしているローズに、早くマダム・ポンフリーの所へ行った方がよいと考えたセドリックはもう行くねと告げて歩を進めた。







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