銀魂 ( 沖田受け)
□candy 2
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「…もう旦那のお菓子を勝手に食べるのはやめまさァ」
気だるげな事後の雰囲気が漂う中で沖田くんが口を開いた 。
中途半端に着たまましたため、隊服はもうアレとかアレとかいろんな体液が付いてびっちょびちょになったためとりあえず脱がせてバスタオルを羽織らせた。
「 というより、あんなえろい食べ方する沖田くんの責任だよね。」
「えろい食べ方なんてしてやせん。どっちにしてもこれから旦那のお菓子を食べる際はちゃんと宣言してから食べるようにしまさ。」
「うん、宣言じゃなくて許可を取ってね。銀さんの意思を尊重しようね 。」
さっきまでの甘い雰囲気が嘘のようにいつものような会話になってしまっている2人。
すると、沖田くんが一点をぼーっと見つめて黙り込んだ。
視線の先には、さっきまで棒付きキャンディーだったはずのもの…。もう飴はほぼ液体化しているため白い棒だけが取り残されてしまっている 。
「もったいないでさァ。食べ物を粗末にするのは良くないって姉上も近藤さんも言ってましたぜ?」
「でも今日さ、もっといいものしゃぶれたじゃん。沖田くんの大好物。」
「旦那はどうしてそんないい年こいてスケベなんでしょうねェ…。」
ふーっと沖田くんがため息を憑く。
「それに旦那がいくら半脱ぎ好きの変態だからって俺に迷惑かけるのはやめてほしいでさ。これじゃ帰れねーでさ。着替えぐらいは貸しなせぇよ?もちろんクリーニング代とお詫びの団子代は旦那の自腹で。」
そう言って不機嫌そうな声を出しながら、沖田くんがびしっとびっちょびっちょの隊服を指差した。
するするとその伸ばされた腕を下ろさせる。
「沖田くんだって半脱ぎ好きなくせに。すっごいよがってたよね?それにさー…」
沖田くんの頬を両手で包んで自分の顔の正面に向かせる。
「今日、どうせ屯所に帰るだけでしょ?じゃあもう泊まっていきなよ 。神楽たちには新八ん家に泊まるよう連絡しとくし。ね?」
半ば強制的に正面を向かされている沖田くんは一瞬動揺を見せた後、
小さく返事をした。
「うん。もう何もしないからさ。」
ニカッと微笑みそのまま沖田くんを抱き寄せた。まぁ、何もしないなんて嘘だけどね 。
本当はわかってるくせに 。
end *
アンタにあんな風に誘われて、断れるわけねェでさ…。