現代作品
□天上天下を繋ぐ
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「とーわ!あと、任せた!」
「えっ!ちょっと!司(つかさ)!」
高校二年生の平凡な僕、一条永久(いちじょう とわ)は先生に頼まれて、司と共に社会科資料室の歴史本を整理を頼まれて、放課後こうして残ってしている訳だけども....
司は僕を置いて逃げてしまった....
「まだ、こんなにあるんだよ?どうするんだよ....」
一人ブツブツと文句を言いながら、整理をしていると棚の上から箱が落ちてくる。
僕は避けきれずに、頭に箱が当たってしまう。
「イッター!!」
少し涙目になりながら、落ちてきた箱を見る。
「なんだろう?これ?」
古びた小さな箱で、かなりの歳月が経っていることが想像つく。
好奇心から、僕はその箱を開けてみる。
中には水晶が入っているだけだ。
でも水晶は箱とは違い、透明で覗いたら覗いた先が見えるんではないかと思うような綺麗な水晶だった。
「触ってもいいかな....」
恐る恐る、手を水晶に伸ばす。
水晶に手を掴んだ瞬間に水晶は光出して、眼を眩ませる。
「うっ....うわぁぁぁぁ!」
僕は大きく叫んで見たが、その声は誰にも届かず、ただ乱雑に本が積み重なっている資料室だけとなってしまった。