他CP小説
□ただのともだち
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怪しげな物音のするトイレを後にして、ジュンと並んで歩く。
…ジュンは気づいたのかな?あの個室の中、絶対ホシとウジだよな…?あえて触れないけど…
と考えてると、ジュンがぽつりと呟いた。
「いや〜それにしても、ホシとウジってばお盛んだったね〜」
「っ?!!」
気づいてたーーー!ていうかお盛んなんていう言葉誰が教えたんだよ?!
「2人でトイレ入ったりして、何してたんだろ〜?ウォヌわかる?」
「えっ…?!さ、さぁ…2人とも腹痛かったけど個室1つしか開いてなかったとか…」
我ながら無理がある…あん時個室ガラガラだったし。
「あ〜!かもね!」
「(マジか)だ…だろ?!大変だよな〜…」
「俺はね、キスしてたと思うよ〜」
えーー?!なんなの?!
ジュンのキラッキラの笑顔が、ほんの少し悪い感じに染まる。
「キスって普通、好きな女と男同士でするもんだよね〜?変なの〜」
「あ、ああ…そうだな」
圧倒されそうだ…大きな瞳が怪しく光ってて、少し怖い…
「じゃあさ、好きでもない男同士がキスしたらさ、どうなるの?ね〜、気にならない?」
え…そ、それって、俺たちのこと?
俺の表情を楽しむように、顔をのぞき込んでくるジュン。
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