他CP小説

□ともだちとして
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「最近なんか俺のこと避けてるしさ〜…ひどいよウォヌ〜」

「あれは…嫌いだからそうしてる訳じゃなくて…とにかくジュンのことはその…好き、だよ。友達として」


なるべく視線を合わせないようにして言う。
ジュンがため息を吐いて呟いた。


「…その友達として、っていうの…邪魔なんだよね〜」

「…え」


なんて言った?って聞こうとした口を、ジュンの人差し指で止められる。

驚いて思わずジュンの目を見てしまう。

綺麗で整ってる顔だ。そういえばクラスの奴が、あれは男でもイケメンだと思うわ〜とか言ってたっけ、と思い出した。


「難しいこと言わないで。わかんないよ」


不敵に微笑んで言う。
全部わかってそうな顔してんのに。


「友達として好きってどういう好きなの?それ以外に好きってあるの?」

「…それは……」

「俺にはわかんない。俺には1つしか好きがないからね〜」


上目遣いをするように俺を見る。目、合わしたらダメだ…なんかダメな気がする。


「友達として好きだと目も合わせられないんだ?」

「…っ」


俺の反応を見て笑ってると思いきや、また目を合わせようとしてきた。


「ウォヌ、顔真っ赤。おもしろ〜」

「…まじ?」

「前にキスしたとき、ただ慌ててるだけで全然おもしろくなかった。こういう顔が見たかったんだよね〜」

「…」


ただのドSなのか…?
つーか俺、なに顔赤くしてんだよ。


「仮に友達としてだとしても、ウォヌは俺のこと好きなんだよね?だから目を合わせるのも恥ずかしいんだよね?」

「…そう、なるのか?」

「俺もウォヌのこと好き〜。てことは両思いじゃん。キスして何か問題あるの?」


…今、さらっとすごいこと言ったな。



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