いつもいっしょ2
□オラシオン
1ページ/4ページ
伊藤和と加藤大河はオラシオンという地元アイドル。他にメンバーは佐久間ゆう馬と三宅凜太、東明、城稀真央。城稀真央は結成一ヶ月後、父の転勤で本島へ引っ越してしまったが、本島から応援してくれている。
リーダーは和。副リーダーは明。ゆう馬と凜太は幼馴染みで親友兼恋人。真央は努力家。大河は最年少で歌も躍りも得意とする。和と仲が良く恋人でもある。
和は、真面目で表情が基本無。ライブやトーク番組などでは笑ったりする。大河は可愛くて笑顔で満ち溢れている。
そんな二人が出会ったのは結成された一年前。和は14歳、大河は10歳。
ダンスの教室で一緒だったのがはじまりだった。
親近感がわき、近付いた和と頼れる和に近付いた大河。
二人は急激に仲良くなり、結成される少し前に恋人まで発展した。それは、ダンス教室の屋上で休んでいるときだった。
大河はベンチに座っていた和の膝に座り、抱きついたのだ。
「どうした?」
「あのね....ずっとそばにいてほしいの。」
「いるよ?」
「そうじゃなくてね、もっと真剣に!これから地元アイドルとして活動していくけど、和は皆のこと考えないとだめ。でも一番考えてほしいし、一番心配してほしい。...好きだから。大好きだから。和にずっと触れてたいし、和に独占されたい...」
和はクスッと笑った。下から見上げ、うる目で必死に告白する大河を素直に可愛いと和は思った。
「なんで先に告るんだよ。俺が先に告ろうって思ってたのに。だいたいお前のことしか考えてねぇーし。だから、甘えてきていいよ。頼って。一番の味方だから。独占なんて前からしてる...」
「うんっ。大好き。」
大河は上にあがり、和のおでこに自分のおでこをくっつけた。和は微笑み、短くキスをした。
「大河、愛してる。」
「...//うんっ。」