ダンガンロンパ

□愛する保証
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※苗木と十神は付き合ってます。

「苗木、俺と図書室に行くぞ」

命令口調で図書室に行くことを強制してくるのは十神くんだ。
彼は十神財閥の御曹司で個人資産は四百億を超える…

駄目だ想像がつかない…

まぁ、そんな彼は僕の…

恋人、なんだけどね…

「おい苗木、聴いているのか?図書室に行くと行っているのだ」

「えっ?あ、うん。別に…いいけど…」

彼が苛立った様子で話しかけてきた。
強制的なのはいつもの事なので基本的気にしないけど…

「図書室行ってなにするの?」

「本を読むに決まってるだろう。そんなこともわからんのか愚民め」

…本を読むしかないな…

「ふん、早く行くぞ」

そういうなり彼はスタスタと足早に歩きはじめた。

「あ!まってよ〜」

僕は急いで追いかけた。

_____________
_____

暫くして図書室につくと彼はいつもの席についた。

「おい苗木、そこの本を取れ」

「えっ?あっ、これ?」

「それだ、そこに置け。置いたら次はそっちの本も取れ。」

「…」

「次はそっちの本を…」

「ねぇ、十神くん…もしかして本を取らせるために僕を呼んだの?」

「…次はそっちの…」

「十神くん?!」

駄目だこの御曹司聞いちゃいないよ…
どうする?隣までいって声をかけようかな…
…いや、僕も本を読もうかな。
僕はスタスタと十神くんの隣にいった。
彼はそんな僕の事を気にせず本に目を落としている。
僕はそんな十神くんの隣にたって
机の上の本を一冊取った。
その時一瞬十神くんの目がこっちに向いたがそのまままた本に落ちていった。

僕は適等に取った本のページを捲った。
…はっきりいって一ミリも内容がわからなかった。

僕が頭を悩ませ本を読んでいると十神くんがこっちをみていた。
僕が視線にきずき姿勢を直すと

「…フッ…愚民はそのような本も読めないのだな…」

彼はそんなことを言うとそのまま本を黙々と読み始めた。



…いちいち嫌味だなぁ…

…これでも恋人なのに…

…全く可愛げのない恋人だよ…

…まったく…

…いつか愛想尽かしちゃうよ…

「悪かったな可愛げのない恋人で」

「えっ?!」

「全部口にでているぞ」

えっ嘘?!

「あの…」

「愛想、尽かしたか?」

え…

そんなわけ…

「別に俺は構わん。いつか愛想尽かされるぐらいわかるからな」

「そっ…そんなわけ「ないとはいいきれないだろ?」

「さっきも言ったが俺は構わない。別に愛想尽かされるのはなれてる」

「そんなことないよ!」

僕は別に十神くんのこと嫌いじゃないよ!

「…かといって愛想をつかさない根拠もないだろう?」

「そうだけど…寧ろそんなこと言う十神くんが僕に愛想尽かしたんじゃないの?!」

言うことを聞かない十神くんについ怒りっぽい口調でいってしまった。

あ…終わったな、これ…

次にどんな言葉が放たれるかと思って目を瞑っていると…

…何も言ってこない…?

そう思って十神くんの方を見た

彼は本を机の上に置いて僕の方をみていた。

暫くすると彼が僕に言った。

「俺は愛想を尽かした訳じゃない。
……恋人同士だからといってイチャイチャしたりするのが当たり前なのか?愚民らしい考えだな」

彼は普段通りの口調だった。

「そうじゃなくて「じゃあなんだという?」

「いやだから「だからなんだ」

「つまり「おい、早くしろ」

いちいち言葉にかぶせてくる…

僕もだんだん苛立ってきた

「うるさいな!どうせ十神くんとは違うよ!そんなんだから愛想尽かされるんじゃないの?!」

きずけば口にしていた。
その後暫く沈黙が流れた

僕がさっきと同じように彼を見ると
彼の目には涙が浮いていた。
その事態に僕は驚き

「とっ…十神くんっ…」

「…苗木、もういい。」

「えっ…」

もういいって…

「苗木…別れよう」

そういって彼はゆっくり立ち上がると

僕を一瞬見るとそのまま出て行ってしまった。

数分がたったとき、僕は自分のしたことにきずく。

「十神くんに…謝らなくちゃ…!」

そういって図書室から飛び出した。


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