長編 『 お隣さん。 』

□お隣さん。4
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あれから数日。

伊野尾さんのことがなぜか気になっちゃって頭から離れない。

走ったわけでも、緊張してたわけでもないのに変なドキドキ。

モヤモヤしちゃってしょうがなかったので俺はスマホでググってみた。

[ ドキドキする ]

検索してみると1番上に出てきたのは 『 恋 』の文字。

恋って……恋愛のことでしょ?
いやまあ、好きな子と話すときはそりゃドキドキするだろうけどさ。
相手は伊野尾さんだよ。
男だからね。笑

他も見てみたけど、病気やら緊張やらいろいろ出てくるけど、しっくりくるものは見つからない。

「はぁ…」

ソファの背もたれに寄っかかって天井をボーッと見上げる。

気のせいだったのかなぁ
というか、あんなイケメンに見つめられたら誰でもドキドキしちゃうもん?

「…………うん…そうだよ!絶対そう!!」

俺は姿勢を正して、誰もいない部屋でうんうん頷く。

そうそう!!
俺、変に考えすぎだなんだよ!!

「伊野尾さん美人だもんな〜」

と独り言で呟きながら、ソファに寝そべる。
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