長編 『 お隣さん。 』

□お隣さん。4
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(ピンポーン)


「………んん…」


あれ…?
俺いつの間に寝てた?

あれからちょっとスッキリした俺は、スマホをいじっててそのまま寝ちゃってたらしい。

そういや、今なんか鳴ってたような…


(ピンポンピンポーン)


2回ほど部屋に響く。

あ、チャイムね!
誰だろ…てか、いま何時?

寝ぼけ眼に部屋の時計を見る。

え、10時半?!
俺そんなに寝てた?!

「こんな時間になんだろ…」

俺は部屋のインターホンにも出ずに急いで玄関に向かう。

「はーい?」

返事をしながら扉を開ける。

そして俺は唖然とした。

目の前には、さっきまで俺の頭の中をモヤモヤさせてた張本人。

「こんばんは〜」

と言いながら、ふわっとした笑顔で俺を見下ろす。

は?!ええ??
伊野尾さん?!?!

驚きを隠せてないと思う。
きっと顔に出てる。

自分の中ではスッキリしたものの、この前はすげぇ不自然に帰っちゃったからなんか顔も合わせづらい…
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