長編 『 お隣さん。 』
□お隣さん。5
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食後のお茶でまったり中。
「ずっと思ってたんだけどさ、俺ら歳近いでしょ?タメで話そうよ」
満腹感に浸っていると伊野尾さんからそんなことを言われた。
そういえば年上だったから無意識にずっと敬語使ってたな。
でも今更タメ口もなんか、こうしっくりこないというか、躊躇いがあるというか…
うーんって考えていると、また伊野尾さんが口を開く。
「よし!もう敬語禁止!!」
「えええ、そんないきなり変えられませんよ!」
「はい使ったー。罰げ〜む〜」
は?!罰ゲーム?!
席を立って俺の座ってるソファに移動してきた。
そして俺の両手首を左手でまとめて少し上に上げる。
え?なになに?!
俺なにされんの?!
不安と焦りで伊野尾さんを見上げると目が合った。
そしていたずらっぽく笑うと
右手が伸びてきて…
「こちょこちょこちょ〜!!」
「へ?!……あっ…ちょ…」
俺の脇腹をこちょこちょし始めた。
「いっ…いの、さ…あっ……ほ、ほんとにっ……やめ…てっ……ふはっ…」
一向に止まらない手。
誰か…助けてください…