長編 『 お隣さん。 』

□お隣さん。6
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それから午後の授業を終わらせ、学科の違う山田と合流し俺んちへレッツゴー!


と、その前に山田が材料を買いたいというのでスーパーに向かった。


「なに食いたい?」

「んー、カルボナーラ!」

「おっけ」


そう言うとポンポンポンポン俺が持ってるカゴに食材をいれていく。



お肉選びに真剣な山田を隣で見ていると、突然後ろから肩をトントンされた。


振り向くとそこには



授業が始まって以来会っていなかった、いのちゃん。



にこにこしながら「やっほ〜」って手をひらひらさせてる。


「いのちゃん!!」


久しぶりに会えたのが嬉しくて、つい大きい声が出る。


それに気づいた山田が「大ちゃんうるせーよ」と言いながら振り向く。


「山田山田!この人が俺の隣に住んでるって言った、伊野尾さん」


俺が紹介すると、いのちゃんがペコッとお辞儀をする。


山田はいのちゃんをガン見。



そして



「えええ?!男?!?!」



と叫んだ。



山田のほうがうるさいじゃん!


ていうか、え?
女の人だと思ってたの?




「えっと…男ですよ?」


いのちゃんが先に答えた。



「あ、いやすみません。そっか…はい…えっと、大ちゃんからよく色々聞いてます。山田です」


山田は驚きを隠せていないまま自己紹介をした。


ていうか!

色々聞いてますとか言うなよ!!
いや、まあ話してるけども!!
なんか恥ずかしくなるじゃん!!


「え、色々聞いてんの?笑」


いのちゃんがにやにやしながら山田に聞いてる。


ほらー、絶対食いつくと思ったよ。

別に大したこと話してなくない?
一緒にご飯食べたーとかそのくらい…
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