『マッスル!マッスル!ハッスル!ハッスル!!』
絶望の底にいた私に手をさしのべて希望を与えてれた優しい"あのひと"がよく口にしていた言葉が脳内に再生される。
私はあのあと実家に帰り、自分がしてきた過ちをすべて両親に遂げた。後ろめたい気持ちがあって、なかなか言い出せる勇気がなかったけど、彼の言葉を頭の中で何度も何度も流したら、なんだか勇気がでてきて、秘めていることすべて吐き出せた。
両親は私の話をなにも言わず最後まで聞いてくれて、つらかったね。と涙まで流してくれた。
私のために涙を流してくれる、大切にしてくれている人がこんなに近くにいたのに私はなんで死のうとしたのだろう。自分の無能さに沸々と罪悪感を感じる。でも、私は自分を許してやった。なぜなら、許してくれた相手がいるから。
「よし、、マッスルハッスル!!」
思いっきり息を吸い込んで、空に向かって叫んだ。、、あ……なんか恥ずかしくなってきた……でももうなにも怖くないや。
あなたに出会っていなかったら今頃私はまだ絶望の中でさまよっていただろう。でも、あなたは私の背中を押してくれた、から、やっと歩きだせ。私はきっと世界一幸せな女の子だろうな。
ーーありがとう
これからは、人を笑顔にさせる、君のような人になりたいな。