ツバサ・クロニクル
□神の宿る国
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空汰「もう行くんか」
小狼「はい」
空汰「【くぅっ】まだまだ、わいとハニーの愛のコラボ料理を堪能させてへんのにー」
ツバキ「【呆】・・・」
ファイ「大丈夫ー?」
サクラ「まだ、ちょっと眠いだけだから」
目を擦りながら答えるサクラを、小狼は複雑そうな顔をして横目で見る
黒鋼「下を向くな。やらなきゃならねぇことがあるんなら、前だけ見てろ」
小狼「・・・はい」
ファサ
小狼「本当に、有り難うございました」
空汰「なんの!気にするこたぁない」
嵐「次の世界でも、サクラさんの羽根とツバキさんの蝶が見つかりますように」
ガバァ
シュルン
空汰「侑子さんが見込んだヤツらや。これから何があっても、切り抜けていくやろ」
嵐「・・・ええ」
優しそうな笑みを浮かべ、彼らがいた場所を見つめている空汰と嵐
こうして、阪神共和国を離れた一行は次の世界へと旅立った
サクラにとっては初めての、小狼達にとっては二度目の
次元移動−−
空間を移動する最中、巧断が小狼の背中を見送る
それに気付いた小狼が振り返り、心の中でお礼を言った
小狼〈ありがとう〉
次の世界が、ほんの小さな穴から見える
小狼〈なんだ?人がたくさんいる!?〉
ドサッ
次の世界へと到着した5人と1匹
さて、今度はどんな世界で−−
どんな困難が待ち受けているのか−−?
「神の宿る国」阪神共和国編、完