HQ&WT時々other

□想いと気持ち
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・想いの初め


ヤバい…

これが崖っぷちと言うのか。


翔陽母
「まったく、
あんたはいつもいつも
どうしたらこんな点数が取れるの!」

翔陽
「いやぁー、その、部活が忙しくて」

翔陽母
「はぁ。バレー好きなのは分かるけど
このままだと進級出来なくなるわよ?」

翔陽
「・・・」


返す言葉も見つからない。
するとお母さんが低い声のトーンで


翔陽母
「次、テストの点数が悪かったら、
しばらく部活行くの禁止にするから。」

翔陽
「え!!そんなぁー!」


俺の嘆きを打ち砕くように


翔陽母
「だってもそんなも無い!それが嫌なら
誰でも良いから勉強教えてもらいなさい!」



こんなやり取りが有り
クラスで優等生の泉さんに
勉強を教えてもらうお願いをしに
行く所だ。
さすが優等生!
休み時間も勉強してるのかな?
机に向かっている泉さんのもとへむかい


日向
「ねぇ、泉さん」


話しかけた途端


リンゴ
「うわっ!」


急に大きな声で驚き、
何かを書いていた紙を
凄い勢いで裏返した。
すごい勢いでだったから
さすがに驚いた。


日向
「どうしたの?大丈夫?」


恐る恐る話しかけてみると


リンゴ
「うん、大丈夫。
ごめん、大きな声だして!
ちょっとビックリしちゃって。
で何か用事?」


???...
そんなに驚くほど集中してたのかな?
まあ、いいや。


日向
「あのさ、勉強教えてくれない?
俺、頭悪くて。
泉さんいつも成績上位だし
面倒じゃ無かったら お願いします!」


精一杯の気持ちを込めて頭を下げた。
数秒が経ち
もしやダメなのかと思った瞬間。


リンゴ
「・・・良いよ。」


ちょうどチャイムが鳴った。
良かった、断られなくて!
安堵と感謝が混ざり笑顔が出てきた。


日向
「ありがとう!」


お礼をして自分の席に戻った。
この時、
まだ俺は泉さんの気持ちに
気づいていなかった。
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