SAYAMILKY

□誰も知らない(裏)
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こびーside










…………



みんなもう帰ったな。





校舎をひと回りする。

夕方の校舎。秋やから日が落ちるのも早くて、
もう外も薄暗い。

そのせいか、校舎には生徒はもういーひんかった。



私と、もう1人以外は。








ガラッ


私は教室のドアを開ける。





そこには愛しい背中。




私は教室のドアを閉め、
その背中に向かってゆっくりと歩く。



彼女は私に気付いてるはずやのに、窓の外を見ていて私の方を振り返らない。




私は彼女を後ろから抱きしめる。




すると彼女は少し振り返って、




「…………こびー…………遅かったやん………」




と小さく言った。





「……なに?
……私のこと待ってたん?…アントニオ……」




後ろからアントニオの耳を舐める。




「っ……待ってへんわ……なんやねん………」



またそうやって強がるやん。


アントニオは激尾古のてっぺん。
私はNo.2やから、他の生徒がおる時は我慢してんねん…けど……


そうやって私の前で強がる所がムカつくねん。
……ほんまは私に惚れてるくせに。




「アントニオ……?強がってるんバレバレやねんけど…」



アントニオは…私だけのものなんやから………
黙って私の言うこと聞いてたらいいねん。





「アントニオ……今日もタイマンしてたよな……?……私の許可なしに勝手にタイマン張ったら…………あかんって言ったよな………?」




「………ごめん………」



アントニオは、私と2人だけの時は私に何も反抗しないし、私が何をしても嫌がらない。
べつに、私がそうしろって言ったわけじゃないのに。




「口調は強がってるくせに………

…今の私たちの関係、嫌じゃないねやろ…?」




アントニオの服に手を入れる。


ほら……全然拒否しいひんやん…


「…こびー…あかん…まだ誰かおるかもしれへんから……」


なんて言って、ちょっと私の手を押さえてくるけど。



「ふふっ…大丈夫やで……?
そんな心配せんでいいように、校舎見回ってきてん…」



私はアントニオの服をはだけさせて、胸を触る。



「今日はたっぷりアントニオのこと味わったるわ…」



「……っ!…はぁ………こび……っ……」



無力にもまだ私の手を押さえるアントニオ。
憂いの表情を浮かべた顔は少し火照っている。
そんな私だけに見せるアントニオの姿を見て
私はどんどん欲情を掻き立てられた。




「はぁ…アントニオ…こんな姿みんなに見られたら…あかんもんな……?」



胸の先端を弄りながら耳元で囁く。




「はぁっ……あんた……ほどほどにしとかな…怒るで……っ…ん…」



「…そんなに感じてんのに……よう言うわ…」




いつまでも強がるアントニオに、わたしは意地悪したくなった。




今日は最後まで立ったままさせたろ。





アントニオはプライドが高いから、
私がどんだけ触ってもあんまり声を出さへん。

そのプライドも今日で壊したるわ…





後ろからアントニオの耳を強めに舐めてみる。


「あっ……はぁっ」


アントニオは我慢しきれずに声を漏らす。
私はその様子を見て余計に興奮して、
耳を甘噛みしたり、中に舌を入れたりする。



「はっ…ぁ…こびー…っ…
耳ばっかり……あかんっ…はぁっ…」



「アントニオ……気持ちいいねやろ……?
もっと…声聞かせて……?」



しばらく緩急をつけながら耳を攻めていると、


「はぁっ…こび……もぅ…立っとくの…むりっ」


よっぽど耳弱いねんな…。
アントニオは教室の椅子に座ろうとする。


私はアントニオの腕を掴み、


「……………今日は座らさへん………」


と言って、またアントニオの背中に腕を回し、
耳や首にキスをする。


「んっ……なんでっ……はぁ…」


「……うるさいで……?」


私は左手の指をアントニオの口に入れた。

そして右手をアントニオのスカートの中に入れる。



「んっ!……はぁっ……あっ…ん…はぁ…」



私の指のせいで喋れないアントニオはひたすら
私の指を舐める。
その舌と吐息は熱かった。
その色っぽい舌使いに、私もドキドキする。




私は下着の上から、アントニオのそこを
ゆっくりなぞる。


「………座ったらあかんで………?」


散々攻めた耳元でそう囁く。


「あっ……はぁ……むりっ……ん…」


私はだんだん擦る速度を速める。


「はぁっ…こび……んっ……ぁ…かん…」


「…アントニオ………
……座ったら入れへんからな……?」






「あっ…………わかっ…た…はぁっ
立っとくから……ぁ…っ…入れてや…っ」



私の指を舐めながらアントニオは言った。
口からは唾液が垂れている。



私はその姿を見て更に興奮して、



「はぁ……総長が…こんないけないことしてるやなんて……アントニオ…はぁっ…悪い子やな…」



そう言いながら、下着の中に手を入れ、直接そこを触る。

するとアントニオは、体の力が抜けたように
私にもたれてきた。


「っ…ん……ぁ……はぁっ……んっ…」


「アントニオ…?足の力入らへんくなっちゃった……?」



私はゆっくりアントニオの下を撫でる。

アントニオは刺激が足りないのか、
いつもとは真逆の子犬みたいな目で、
私のことを見つめてきた。


「…はぁっ…こび…っ……
いつ………入れてくれるん……?はぁっ…」



私はその不意打ちにドキッとしてしまった。
心臓の鼓動が速くなる。




「…アントニオが…私だけのものになるまでは……はぁっ…入れへん…」


つい本音を言ってしまう。
恥ずかしさをごまかすように、私は指の速度を速める。



すると、



「…ん…っ……あたしは…もぅ…
もう…こびーだけのもんやんか…っ…はぁっ」





……この人は本当に激尾古の総長なんやろか?

アントニオが…そんなこと言うやなんて…



私は身体中がカーッと熱くなった。



「アントニオ……はぁっ…
後でもう1回それ言ってな……?」


そう言って私は、アントニオの中に指をいれた。
もう熱くてびしょびしょのそこに、
指を出し入れする。


「んぁっ…!…はっ…ぁ……んんっ…ふぁ…」


「アントニオは……はぁっ…私だけのや……
他の誰にもやらへん………っ」


私の頭の中はもうその思いでいっぱいやった。
その思いに支配され、我を忘れたかのように
アントニオの中で指を動かす。


「ぁん……あっあっ…こびー…っ激し…はぁっ」



「…はぁ…私だけのや……っ…はぁっ…はぁっ…」



「はぁっ…こびっ…もっと……おく…っ」



「はぁっ…はぁっ…アントニオ…っ」


立ったままやから、
アントニオはもう限界そうやった。
体を私に預け、足は震えている。


私はアントニオが1番感じる所を何度も突く。


「んっ…!ぁっ…あ…はぁっ…んぁ…っ」


「もう……はぁっ……イっちゃう…?」


「はぁっ…あ…かんっ!んぁっ!…はぁっ…ぁ…」




限界を迎えたアントニオは
絶頂に達し、その場に座りこんだ。



「…はぁっ…はぁっ…こび…っ
……立てへん……っはぁっ…」



「………よく頑張ったで………?
ごめんな…?…立ったままさせて………」




そう言って私はアントニオにキスをした。

愛を伝えるように、何度も何度も。



「んっ…ふぁっ…こ…び…っ…すき……っ」



深いキスをしながら
アントニオはそう言った。

その顔は少し赤かった。





私はそんなアントニオがたまらなく愛しくて、

さっきみたいに激しいのじゃなくて

優しく抱きしめ、もう1度愛し合った。

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