SAYAMILKY

□I'm sureA
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目が覚めた。








寝返りを打つと、
彩ちゃんがスースー寝息を立てていた。






夜のことを思い出す。


私…………彩ちゃんと…………
絶対にしたらあかんことを…………



これから……どうなるん?私たち………



もし……お互いが好き同士やったら………

もし……
彩ちゃん、全部お酒の勢いやったとしたら……

全部忘れてたりしいひんよな………?




どっちの結果を想像しても

こわくなった。






急に不安でいっぱいになって、


寝ている彩ちゃんに抱きついた。





「………彩ちゃん……………」




名前を呼ぶ。

夜…彩ちゃんが、
美優紀って呼んでくれたのを思い出す。

それだけで私は…………


これからもそう呼んでほしいな………






彩ちゃんの寝顔………綺麗…………

誘ってんの?
なんて思ってしまう。





彩ちゃんの唇を指でなぞる。

今まで、ずっと1番近くにいたのに……
彩ちゃんの顔をこんな近くで見たことなかった。


もう、抜け出せへんねんな……


私は一夜にして、彩ちゃんのものになってしまった。




「………ん………みるきー……」




ゆっくりと彩ちゃんが目を開けた。


呼び方……みるきーに戻ってる…………

彩ちゃん…やっぱ忘れちゃったんかな……?






「……ちょ……みるきー……近い………」




「……なあ…彩ちゃん………

…………覚えてる…………?」





不安を押し殺して尋ねた。


すると、彩ちゃんは起き上がって、







「………今日のレッスンが終わった後、

話したいことある。」







真剣な顔でそう言った。







「…彩ちゃんっ……待って………っ…」




起きて準備しようとする彩ちゃんの背中に腕を回した。
咄嗟やったから自分でもなんでこんなことしたんかは分からへん。




「…………どしたん………………?」





彩ちゃんは振り返って私を見つめる。
吸い込まれそうな瞳。
また夜のことを思い出す。



はぁ……



……好きや………………






「…………ちゅー…して………………」





どうしても、
彩ちゃんを求めずにはいられなかった。





彩ちゃんは私の方に向き直って、
ゆっくり私を抱き寄せる。


そして、
私の唇をくわえるようなキスをした。





「んっ……ふぁ………はぁっ……」





彩ちゃんはゆっくり舌を絡めてきた。
昨日よりも優しいキスに、頭がクラクラする。




「……はぁっ……ん…ぁ………ふぅっ……」





キスしながら、
彩ちゃんは右手で私の頭を撫で、
左手で私の腰をさする。





「…んっ………はぁ…………ん……」



彩ちゃんの、小さく漏らす声を聞くと
余計に興奮してしまう。

また……最後までいっちゃうかな………






と思ったけど、
彩ちゃんは唇を離して、
名残惜しそうに私の唇をペロっと舐めた。






「………………準備しんと……………」





時計を見ると、準備しなあかん時間やった。





「………はぁっ……………そうやな………」






余韻に浸る間もなく、準備を始めた。
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