SAYAMILKY
□夜の月
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みるきーside
「今日のリハ、長かったな〜」
そんな声が後ろから聞こえた。
その声の持ち主の周りには
メンバーが集まって、笑っていた。
彼女はいっつもみんなに囲まれて
みんなに慕われて
自分が一番疲れてるはずやのに
メンバーを元気にすることしか考えてないねんな
さやかちゃんの疲れは誰が癒すんやろ
私……
何か出来ることないかな
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「あれっ、私みるきーと今日相部屋やったっけ?」
ホテルに向かうバスに乗る時、
さやかちゃんが声をかけてきた。
「………そうやで?…見てなかったん?」
「……いや、さっき見た時と違うような気がして……気のせいかもしれへんけど」
「相部屋なんか久々やから戸惑ってるんやろ」
「別に………寝るだけやし………」
素っ気ないなあ……
ほんまに疲れてんねんな
「さやかちゃん……ホテル着くまでゆっくり寝ときな」
そう言ってバスに乗り込んだ。