SAYAMILKY

□I'm sure@
2ページ/4ページ




仕事が終わり、
みんなで食事を食べた後ホテルに向かう。

どっちが上をするかは、2人で決めていいって言われたから、相部屋になった彩ちゃんの元に行く。




「なあ、彩ちゃん…部屋行こっか…」



「…………うん……」




彩ちゃんはまだ目を合わせてくれへん。
だまって私の横を歩く。







2人きりのエレベーター。



彩ちゃんも私も何も話さへん。
でも、それでも落ち着くのには変わりなくて。



でも今日は…

なんでこんなにドキドキすんねやろ………





ふと、彩ちゃんの手に指を絡めてみる。



すると、彩ちゃんはまた顔を赤くして顔を背けた。



手をギュッと握ると、
彩ちゃんは顔を背けたままで、手を握り返してきた。




私は不覚にもキュンとしてしまった。




彩ちゃんとこんなことするの初めてやのに………



ずっと距離感保ってきたつもりやったのにな

あんまり抵抗あらへんのはなんでやろ………

むしろ………もっと彩ちゃんに触れたい。




でもこれは表に出したらあかん感情や。





彩ちゃんはたぶんこういうことするのに抵抗ありまくりやねんやろな。
手を握り返してきたんも、
彩ちゃんからしたらそんなに意味のないことなんやろな。











そのはずやのに、部屋に入るまで彩ちゃんは
私の手を離さへんかった。


相変わらず目は合わさずに。



そんなんされたら
彩ちゃんも意外と抵抗あらへんのかな?

とか期待しちゃうやん。




なに考えてんねやろ………












部屋に入って荷物を整理する。









荷物を整理し終えて
ベッドに座ってテレビを見てたとき、












彩ちゃんが後ろからゆっくり抱きついてきた。





突然のことに私は混乱する。





「えっ…?…彩ちゃん……?
…………なにしてんの……………?」




彩ちゃんは私の耳元に顔を近づけて





「………相部屋にしてもらったんは…


……こういうことするためとちゃうん………?」




と言った。


私は思わず顔が熱くなる。



ん………?

彩ちゃんからお酒の匂いがした。
顔は火照ってるし、目も潤んでる。







「彩ちゃん………さっきお酒飲んだ………?」








「……………みんな飲んでたから…………」









彩ちゃんが私の身体を指でなぞる。


私は今までに見たことのない彩ちゃんの様子に焦りを隠せへんくて、戸惑う。




「彩ちゃんあかんって……!
酔ってんねやろ…?落ち着いて…………」






「…………みるきーはさぁ………誰かと…

……エッチなこと………したことあんの……?」





「…えっ………?」




拍子抜けた声が出た。
まさか彩ちゃんからそんな言葉が出るやなんて
思わへんかったから。




「…なぁ…………したことあんの…………?」




彩ちゃんが私の身体を優しく撫でる。



私は、今まで感じたことのない気持ちになっていた。




「………そんなん………したことない……………」





彩ちゃんが今までにない距離にいることへの
恥ずかしさを抑えて、そう答えた。









「……じゃぁ……………私とする………………?」









彩ちゃんの腕の力が少し強くなった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ