Catchfly

□賭け
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「雍娜ー、次のテスト賭けようぜ!」
「………はぁ?舷が私に勝てるわけないじゃん」
「今まではな!今回の俺は違うぞ。全科目合計で総合順位が上の方が勝ち」
「…………で?勝ったら?」
私は舷が何を言い出すのやらと小さくため息をつきながら、横目で舷を見た。

「……勝ったら……相手の言うことを何でも聞く!」

舷の申し出に、私は大きなため息をついた。
「…何でもって……具体的な個数も期間もないじゃん。そもそも、舷は理系で私は文系。理科は内容が違うしどうすんのよ。」
「理科も2科目あるから合計は変わんねぇしいいじゃん。あとはそうだなぁ……とりあえず1週間くらいか?個数は、5つまで。どう?」
「めっちゃ多いな!結局、5教科分の合計で見るわけね?で……内容はどんなことでもいいと?」
「あぁ…総合点だぞ。で、これに関しては、お互い拒否権なしだ」
「……………わかった。受けてたつ!」

私は悩みながらも、舷が私に勝つわけないとたかをくくり、承諾した。
舷がニヤリと嫌な笑いをしたことにも気付けずにいた……。
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