まって松
□そのいち
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違うんだあ!
次男の声が松野家にむなしく響く。
カラ松のファッションにうっかり憧れてしまい、寝ている次男の洋服を試着してる最中に長兄が帰ってくるという緊急事態。
自分の起こした事件なのだがうまく長兄を誤魔化せた事に満足した四男は、うつ伏せのままニヤリとほくそ笑んだ。
…まあいい。
そう言うとカラ松はまた一松の上に覆い被さった。
なんだコイツ、まあいいってなんだ?
重いんだよクソ松が、ボケ!
いつもの調子で悪態をつくが、予想外の展開に一松は固まってしまった。
まあまあ、brotherいいからそのままで。
そう言うカラ松はうつ伏せの一松の耳の後ろに息を吹く。
!…
一瞬目の前で花火が弾けたような感覚。
そのあとすぐに指の先までざわざわと立つ鳥肌。
何すんだクソ松!
抵抗するが、次男は振り向いた四男の瞳の熱を見逃さなかった。
悔しいが体力で次男に勝てる気がしない。
それを知ってかカラ松は羽交い締めから耳だけに愛撫を重ねる。
なめる、あまがみ、全体を口に入れてハアと熱く息を吐くと
声だけは出すまいと堪えていた一松だったが
ふっ…!
性感帯を執拗に攻められ、悲鳴のような泣いているような息を洩らしてしまう。
…何分たったのだろうか。
耳フェチかお前は!
下から涙声で悪態をつく一松だが、興奮で全身桜色に染まった肌に説得力はほぼ皆無。
強がってまだ抵抗しようとする姿に煽られたカラ松に後ろからスエット越しに胸を触られて思わずのけ反ってしまう。
胸の薄く突起した先を優しく撫でられると足の先まで更に鳥肌が立ち
痛いほどの体の熱が一気に中央に集まった。
スエットの下から腕を入れて、指をゆっくりと動かしてつままれ撫でられると、何時もならきっとくすぐったいはずなのに、長時間耳をなぶられて熱くなった体はほんの少しの