リレー 自給自足の妹生活

□いち 違うそうじゃない
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亮太は朝日の明るさで目覚めた。
どうやら目覚ましが作動しなかったらしい。

「ちっくしょう、ぜってー遅刻じゃねぇか」

完全に朝日が昇っている。いつもなら朝日が昇る前に始発の電車に駆け込みOLや脂ぎったおっさんに挟まれて通勤してるのだが、朝日が昇っていたらおしまいだ。今日は遅刻だ。

「クソッタレ、今秋残業待ったなしですな」

といい着替えるためにスーツを取ろうとしたがおかしい、この部屋には自腹で買ったスーツがない。
何よりこんなに広い部屋じゃない。

「あれ?あれあれあれ?」

そして鏡には・・・

「な・・・ぬわんじゃこりやぁぁぁぁ!!」

自分ではなく小さな女の子が映っていた。
小さい背、柔らかなほほ、日に焼けたのか赤っぽい髪の毛、花柄のパジャマ、どう見たってやつれていた亮太の姿ではないのが分かる。

「ちょちょちょちょいまち、俺は?俺の通常フォルムは?」

どこへ行った亮太の姿、それは誰にも分らない。
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