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□紅く染まる砂の上に
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「お、お見合いぃぃぃぃ!?」

青空が広がり、行商人などで賑わう。そんな木の葉の里の甘味屋で一つの叫び声が上がる。

「ちょ、ちょっといの叫ばないでよ…ほかの人達が驚いてるから」

叫んだのはこの里有数の忍びの中に入る山中いの。対して叫び声に控えめな注意をしたのは。この里きっての優秀な医療忍者そして、先の対戦で活躍した忍びとして他里にも名を馳せる春野サクラ

何故2人がこんな話をしているのかというと、時間は三日前に遡る。

「え、お見合いですか…?」

そっと、聞き返すかの様に呟いたのは今回の話のメイン春野サクラだった、彼女が今いるのは里の中心にそびえ立つ赤い建物、火影塔だった。里で一番偉い火影のいる場所で何故そんな単語が出るのだろうか…

「うん、そうお見合い我愛羅君と」

さらっと、なんとでも無いように告げた現六代目火影だが、彼は昔彼女の担当上忍だった為彼女がうちはサスケに好意をよせているのは痛いほどよく知っている筈ならば何故こんな事を言い渡すのか、余計に不思議だった

「けど、私にはサスケ君が…」

「うん、勿論わかってるよ。お見合いって云うのは表建てなんだ」

「…どういうことですか?」

「最近、我愛羅君とのお見合いを受けた人が行方不明になる事件が多発しているんだ、で、サクラには…」

カカシが言いにくそうに口をつぐんでいると、サクラは師が何を言いたいかを察し変わりに口に出した

「囮…ですね?」

「うん…まあ、そういう事」

彼が法定すると、サクラは少し考えるような素振りを見せてからその任務を受けることを決めた

「わかりました…ですが、火影様は今回のこの事件をどう見ているのですか?」

「…今回の事件は、我愛羅君と結婚する相手が気に入っていない奴が引き起こしているんじゃないかと考えているんだ。ま、感だけどね」

「カカシ先生の感って、そっちの方向ではよく当たるじゃないですか…」

「ハハッ、返す言葉もないよ…」

「わかりました、私は我愛羅君とお見合いをして犯人の尻尾を出せばいいんですよね?」

「うん、万一の事があってもサクラなら大丈夫だろうし護衛もつけるしね」

「護衛ですか…?」

「うん、護衛にはサイとシカマルをつけるから」

「わかりました」









「てな訳」

「な、なぁんだ、任務かぁ」

経由を全て話すと、いのは脱力し椅子にもたれかかるような体制になった

「でも、あんた大丈夫なの?もし万が一の事があったら…」

「大丈夫よ、護衛もサイとシカマルがやってくれるらしいし、私もそんなやわじゃないわ」

「そう、ならいいんだけど」

「うん」



いのと別れ帰路についているとふと後ろから殺気を感じサクラは振り返った。

「っ、誰?」

が、そこには誰も居らずさっき自分が通ってきた道が続いているだけだった。

(気のせいかしら…いや、さっきのはまるで熟練する忍び、それも上忍以上の鋭さだったわ…)

考えれば考えるほどおかしな点は上がるが、もうそんな殺気も感じないので前へと歩き出す。

(今回の任務、何か嫌な予感がする…)

そんな予感が当たってしまうとは知らずに…
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