夢小説
□構って(けいっち 裏)
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恵side
楓子「名無しさん、ここなんですけど...どうしたら...」
『ん?うーんと、ここはね...』
後輩の面倒見が良くて
『うわっ!また鞄に虫のおもちゃ入って...あー、やられたわ;』
柊「やーい、引っ掛かった〜♪」
『ったく...ほどほどにしなよ?;』
いたずらをしても怒ることもない。
誰にでも分け隔てなく優しい名無し。
年下だけど、それを感じさせない大人びた落ち着いた雰囲気。
一見、クールで近寄りがたそうだけど、実際はわりとお茶目でノリがいい。
そんな名無しを周りが放っとくわけがなく、いつも名無しの周りは賑やかだ。
『あれ?朱里、メイク変えた?』
朱里「え、あ、うん。ほんの少しやけど...」
『似合ってる(にこっ』
朱里「ありがと///」
メンバーの些細な変化にもちゃんと気づいてくれる。
こういうところがモテんねやろなぁ。
本当は私も名無しのところに行きたいけど、みんなより先輩だし年上だしどうしても遠慮してしまう。
(こっち来てくれへんかなぁ...)
私はいつもこうやって名無しを眺めるだけ。ジッと見ていたら目が合った。
朱里「ちょっとどこ行くん?」
美瑠「名無しはここにおってな?♪」
名無しがこっちに来ようとしたのに、朱里と美瑠に捕まりソファに逆戻り。
恵「はぁ...」
彩「溜め息なんかついてどした?まぁ、原因はあいつやろうけど...」
向かえに座ってるさや姉が苦笑いしてる。
恵「名無しが優しいのは知ってるし、そこが名無しの良いとこやねんけど...はぁ...名無しってほんまに私のこと好きなんかな?」
彩「なるほど、上西は欲求不満か...」
恵「よっ!?///...そんなんちゃうし!///」
彩「ちゃうことないやろ。現に名無しに構ってもらえんくて不満がってるやん」
恵「それは...そうやけど///」
彩「ま、今日の部屋割りは上西と名無しが一緒やったから、そん時に構ってもらったらええんちゃう?」
恵「ん...うん///」