夢小説
□可愛い嫉妬(アカリン 裏)
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『茶夢〜♪』
"ワンッ!"
『可愛ええなぁ、お前♪』
朱里「・・・。」
名無しは部屋に来てからもずっと茶夢に構いっぱなし。
ベッドに腰掛けてちょっと拗ねてると、構われて満足したのか、あかりの空気を察知したのか、茶夢は名無しの膝を下りて部屋を出ていった。
名無しは、よいしょと立ち上がると部屋のドアを閉めて、ニコニコしながらあかりの隣に座ってきた。
『はー、茶夢可愛ええなぁ♪癒されたわ〜』
「...良かったやん」
自分でもびっくりするくらい
拗ねた声が出た。
『うん?朱里どしたん?』
朱里「別になんもない...ちょっと飲み物取ってくる」
"ぐいっ"
朱里「きゃっ」
飲み物を取りに行こうと立ち上がったら、腕を引っ張られて名無しの膝の上に乗る形で後ろから抱きしめられた。
あかりよりも背が高い名無しの腕の中にすっぽりと収まる。
悔しいけど安心する。
朱里「...離して」
『嫌や』
朱里「離してって言ってるやん!」
『嫌や!なぁ、なんでそんな怒ってるん?私なんかした?』
しゅんとしたような、困ってるような名無しの声に不覚にもきゅんとした。
顔を見なくてもわかる、眉毛下がってるんやろうなぁ...。
『なぁ、言うてや?私、朱里に嫌な思いさせたくないねん...』
耳元でそう言って、更にぎゅっと抱きしめてくる。
なんやねん...ほんまずるいねん...。
そんなんされたら、許してまうやん...。
朱里「やって...やって、名無しが茶夢ばっかり構うから...」
『なに、それ...嫉妬?』
朱里「うるさい!//」
『ほんま可愛すぎやろ...//なぁ、こっち向いて?』
そう言われ、首だけ後に向けると
"ちゅっ"
朱里「んっ//」
『ごめんな?』
右手を頬に添えられてキスされた。
自分の胸がドキドキとうるさくなる。
あかりは名無しと向かい合わせになるように膝の上に座り直すと、そのまま首の後ろに手を回した。
朱里「なぁ、もっとして?//」
『...!あんま煽らんといて、止まんなくなるやん//』
名無しはフイッと顔を背けた。
可愛ええなぁ♪
あー、今日あかり何回名無しにきゅんとしてるんやろ?//
朱里「止まらんでええよ、名無しの好きにして?//」
『アホ...もう知らんからな、嫌って言ってもやめへんから!』