-Short Story-

□男、なんて
2ページ/8ページ


あ……れ?待てよ。こいつらどっかで見たことあるぞ…


「 えっ、えっと自己紹介します? 」
「 じゃあ俺から。ソウル音楽大学の3回生パクチャニョルです。ギターとラップが好き!あと女の子!(笑)あ、引かないでね?冗談だから!喋るのも好きですよろしく〜! 」


と言ってみんな目の前のパクチャニョルを見上げる。

まずい。同じ大学のしかも同じ講義とってるかもしれない奴らが全員いる。うちの大学の2年のイケメン3トップ。


「 はっ、ハハハ、奇遇だネ!わっ私達も同じ大学〜!でも全然見たことない! 」


見たこと大アリのくせにルハニヒョン。


「 本当だね!(笑)こんなに可愛い子達いたら俺チェックしてるはずなんだけどな〜 」


( 待って。こいつらうちの大学の有名人じゃね?)
( イケメン四天王…のうちの2年のトップ3… )
( え、これバレない?どうしよう )
( てか、今日はソウル大学の人達だったよね!!?二文字も違ったらかなりやばいって! )


「 っと、女の子たち〜聞いてる〜? 」
「 あっ、ごめんね〜!ついみんなかっこよくて ハハハ
私はソウル音楽大学1回生のルルって言いま〜す!お料理とダンス大好き!歌うことも好き!あ、あと意外と私、体動かすスポーツが好きで!スポーツ全般好きだよ〜♡よろしくね! 」
「 ルルちゃんね!よろしく!♡じゃあ、次向かいのジョンイナ〜!」
「 ソウル音楽大学2回生、キムジョンイン。趣味ダンス。」
「 …… 」
「 えっ、と〜 」
「 あっ!ジョンイナは素っ気ないけどイイヤツだから!仲良くしてやってね! 」
「 うっ、うんうん! 」


みんなが俺を見てくる。あ、次俺やれってか?おっと、私か。今は。


「 あっ、次私??!えっと、ソウル音楽大学の1回生べく美です♡歌うことが1番好きです!たまにルルとお洒落なお店いくのも好き!オッパ達よろしくお願いします!」
「 わ〜オッパ達とか照れる〜♡次セフナ!」
「 えっと〜 ソウル音楽大学2回生のオセフンです。憧れの人はルーハンっていう人です。趣味はダンスです。よろしく〜 」


''ルーハン''という言葉にむせだすルハニヒョン。
待ってバレてるの?


「 えっと、ルーハンって誰??」
「 あ〜知りません?中国人の留学生で、すっごい美形の人。優しくて俺のあこがれなんです。 」


ヒィィィィルハニヒョンの顔が死んでる!!!


「 そ、そうなんだ!ルルも会ってみたい! 」


やばい!ルハニヒョンが白目向けながら助け舟を出してる!話題変えないと!


「 あっ、最後ギョン子ね! 」
「 ソウル音楽大学1回生のギョン子…です…趣味は歌です…よろしくお願いします。」
「 なんかジョンイナとギョン子ちゃん雰囲気似てる!ギョン子ちゃんも数合わせでしょー?ごめんね!ジョンイナもそうなんだ!だからちょっと機嫌悪いの(笑)仲良くしてあげてね! 」


そう言って、淡々と自己紹介が終わり、お酒とおつまみと料理が机に並ぶとみんな一斉に話しながら頬張っていく。

不意にルハニヒョンがこちらを見たかと思うと、俺に目配りさせてきた。「トイレへ行け」ってことだな。いつものパターンか。


「 ごめんなさぁ〜い。ルルお手洗いに 」
「 あ〜べくも〜 」
「 …… 」








「 なあなあベッキョニお前は誰狙い? 」
「 んーと、あの長身の耳特徴的なヤツ 」
「 あ〜チャニョル君ね。チャニョルオッパ〜♡っていえば落ちるな。 」
「 ルハニヒョンはあの白くてほっそいやつでしょ? 」
「 まあ、必然的にな。あいつ意外と鈍感そうじゃん。あんなこと言ってたけど気づいてないって。 」
「 じゃあ、ぎょんすにあの黒い子いかせる? 」
「 そうする 」
「 ってかいい加減合コン相手ぐらい覚えてやれよ 」
「 ルハニヒョンがいうなら努力してみるわ 」
「 ぎょんすにLINEしときなジョンイン落とせって 」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ