short story

□『どうしてこうなった』
1ページ/6ページ



耳の中で流れる
清々しい音楽に
耳を傾けて
散歩がてらに
ジョギングしてた時
ショッキングな
それは起こった。

信号を待っていると
向かいの歩道に
人だかりが出来ていた。

















え、何?やだ嘘…
まさか…敵(ヴィラン)?


真っ先に頭に過った
敵という文字。
万一敵だった場合
俺一人じゃ
対象しきれねぇよ!?
まぁ、いざとなれば
切島達呼ぶけどさ。

…………いや?
ちょっと待てよ…
殺人、通り魔
テロ、ひき逃げ
っつー選択肢もあるか…
いや、つかそっちのが
敵(ヴィラン)より
どんだけ良いかよ(笑)

※よくないです。


最近の世の中は
めっちゃ物騒だからなー。
あり得る話だよなー。

お!信号青なった。

横断歩道を渡って
人だかりの中に
突っ込んだ。
え?何で人だかりに
突っ込んだかって?

だって気になったんだもん。

俺の身長は177cmと
2016年現在の
日本の通常
成人男性より
7cm高いくらいで
丁度俺の前に居たのは
150〜高くて160cmまでの
チb……
おっと…失礼。
低い人達で良かった。

楽々様子を伺えたし…。
背が高いって素晴らしい!

すると見えたのは
二人の警察官。
その中央になにやら
小さい何かが居る。

猫か?ウサギか?
ハムスター?狸?

最近猫の変死体が
相次いで〜とか
ニュースで聞くし…
ほら、あったじゃん?
今年もさ……
猫に粘着性の液体が〜
っつー事件とかさ…

背伸びしながら
警察二人に絡まれてる
何かを見た。

乳児だ。

小さな赤ん坊だった。

これが恐らく
"第一の修羅場。"

それも見た事ある顔の…
えっ、なに
結婚してたのあんた。

腕が3本あって
白髪とマスクが特徴の…

居るんだよなー…

俺のクラスに─────

似たような奴がぁ…
違うかなぁ…
違わないかなぁ…
違…うよな…いやでも…
もしや息子とか?
それじゃあ
いつ結婚したのよ…
お相手誰?
結婚出来る歳なの?

まさか嘘だろ?
あんた自身が
乳児化した訳じゃあ
ないよな?違うよな?
警察に連れてかれる。
え、あれアカンやつ
じゃねーのかよ!?
ヤバいヤバい。

あんたが結婚してる
なんて俺は正直
信じたくないし

あんたが乳児化した
なんて俺は正直
信じたくないけど

どっちにしろ
あんたが大事だから
助けるわ!!
頼む…出来ればで良い
違ってくれよ?


「す、すんませーん…」


警1【ん?何だ君は】


「あのー…そいつ…俺の子なんですけどー…」


警1【は?何言ってるんだ?】


警2【大人をからかうな。君はまだ高校生だろ?赤ん坊なんて居る筈がない。】


とは言われましても…
う゛ー…て
唸ってるし……
つか警察さん…
めっちゃ威嚇
されてますけど。

あ。噛んだ。

乳児が警察の手を噛んだ!→幼児を手放す。→俺ナイスキャッチ

そしたらしっかり
俺の服、持つんだもん。
離す気配ないし…

乳児?若干涙目。
警察も若干涙目w

とりあえず去り際に
デカイ声と物凄い形相で

勘違いさせましたね。
従 兄 弟 だ !!

て言いながら
去って来たww。

んで何はともあれ
回収に成功した。

ご本人様なのコレ。
息子さんなのコレ。
えー、マジかぁー…
なんかどっちかの様な
気がしてきたぞー!
あははははは〜…

おや、電話が鳴ってる。
どうやら携帯からだ。
しかし見知らぬ番号
誰よこの番号よwww
とりあえず出るわ


「もしもし?瀬呂です」


『あ。もしもし?瀬呂くんですか?良かった、繋がりました!』


じゅ…13号先生?


珍しい…先生の方から
かけて来てくれるなんて
つか何で俺の番号
知ってるの?
え?教えたっけ?


「障子くん見ませんでしたか?」


おっと、これはさすがに
嫌な予感が…。


「君達が受ける

午後からの課外授業の
内容について話そうかと

電話したのですが
彼との連絡が全く
繋がらなくt……」


ブチッ。


あ。ヤベッ。切ったw
わぁあああああー…
どうしよう…あああああ
ヤバいヤバい…
切っちゃったぁあああ
あばばばばばばば
どーすんのよこの後…
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ