Long..【cow】

□5・核融合
2ページ/2ページ

結局その後は、カウカウファイナンスの営業が終わるまでティッシュに広告を入れるだけの作業で終わってしまった。
社長に何か他にできることはないか聞いたけど、明日からもっとしんどい仕事をさせると言うだけだった。
本当にこれでいいのかと思いつつも私はティッシュ詰めの作業のノルマを達成していくだけだった。

「おう、そういえば井ノ口。おめぇ・・・・確か一人暮らしってー言ってなかったか?」
「そうですけど、柄崎さんそれがどうかしたんですか?」
「いや、帰り道わかんのかなって思ってな。」
「あ・・・・・・。」
「え、どうすんだ「夢羽。」
「は、はい!!社長なんでしょうか!」
「・・・・・・お前ン家の住所どこ。」



















結局、送ってもらってしまった。本当に社長にはお世話になってる。きっと、これからもお世話になるんだろうな・・・・。
送ってくださった時「夢羽、また明日」って言ってくれたのが凄い嬉しかった・・・・。
なんだか、社長に名前を呼ばれるとなんか、ここの胸のあたりが締め付けられる。怖いのか・・・・な。でも、なんか違う気がする・・・・・・・・。

・・・・・。考えるのはやめよ。今日は本当に色々なことがあって疲れた。丑嶋社長に助けられて、皆に出会えて・・・。明日は何があるんだろ。すっごい疲れてるけどワクワクする。
じゃあ、おやすみ私。









丑嶋は外から夢羽の部屋の明かりが消えるのを確認してから車に乗り込んだ。
外は、夏の始まりを告げる虫の声がなり始めていた。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ