授業後のトイレで

case 平井 咲

モジモジ…

彼女は1時間目の授業中、一抹の不安を抱いていた。

あー…トイレ行きたい…
遅刻しそうだったから慌ててトイレ行けなかったよ…

しかし、授業は後半分で終わる。
大丈夫だろうと思い、我慢するとにした。

〜10分後〜

どうしよう…おしっこ漏れちゃう
残り時間は…あと15分か…
我慢できるかな…

無意識に手はスカートを抑え、唇をかみしめてしまう。
咲はどんどん高まる尿意に耐えきれなくなっていた。

〜5分後〜

ダメだ!
漏れる漏れる漏れる漏れる!
先生に言おう…
でもどのタイミングで言おう…
あ、今だ!

先生に近づいて小さな声で言う

「あ、あのトイレ行っていいですか?」

あと少しだけど我慢できない?と聞かれたが「はい」とこたえる。

よし!これでおしっこができる!

廊下に出ると両手で股を抑えて駆け足でトイレへと向かう

でちゃうよ〜!

バタバタバタ!

トイレに入ると急いで扉を開けて個室を目指す。

あ!ヤバイ!漏れる!

洋式のトイレでしたかったが、間に合わないかも、と思い1番手前の和式トイレの個室のドアを開ける。

よし!間に合ってよかった…
漏らしちゃうかと思った…

そう思いながらパンツをおろそうと手をかけたが、鍵をしめていないことに気づく

ヤバイ!鍵!

すぐに鍵へと手を伸ばして閉めた。

今度こそおしっこができる!

そう思い再びパンツに手をかけたその時だった

パンツの中でしゅ〜…というくぐもった音が聞こえ、それと同時に股とお尻が温もりに包まれた。
その温もりは太ももから膝裏、そして靴下の中へと伝わっていき、
ぱちゃぱちゃ…という音をたてて便器の中へと落ちていった。

その音を聞いて自分に何が起こったのかがはじめて理解できた

はあ、はあ、…
え…お漏らししちゃってる…?
あったかい…

やがて全てを出し切りパンツや靴下が冷たくなってきたころ、自分のやってしまったことの重大さに気付いた。

間に合わなかった…
お漏らししちゃった…

「…っ……うぅ…」

「お漏らし」
この4文字の恥ずかしさに耐えきれず涙が溢れてくる

キーンコーンカーンコーン

あ…チャイムなっちゃった…
このあとどうしよう…
あ…そうだ

スマホを開いて友達に、お腹か痛いから教科書を持って帰ってとLINEをする。

バタン…

あ…誰か入ってきた
私のお漏らしのことバレないかな…

ジョボジョボボ…

ザッパーン…

ああ…私もこうやっておしっこできるはずだったのに…

しばらくして再びチャイムが鳴った。

次の授業始まったかな…
とりあえずパンツ脱がなきゃ…

ビショビショに濡れたピンクと白のしましまのパンツを脱ぎ、誰もいないか確認をして個室を出る。

うわ…こんなにビショビショになっちゃったったんだ…
…水で洗ってまたはくしかないよね…

ノーパンの状態でパンツを洗う。
そして力の限りパンツの水を絞る

よし、このくらいならスカート濡れないかな

絞ったパンツをはくとなんだか気持ち悪い気分になる

靴下と上履きも濡れていたが、それほどめだたないのでそのままにしておくことにした。

さすがに水では洗えないよね…
臭いとかでバレないかな…

そして彼女は教室へともどっていった。

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