†Novel†

□貴方と会えるだけで・・・
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初めての出会いのあの時から...

僕が彼女(彼と言った方が良いのかもしれないけれど...)と出会ったのは、今日と同じように、綺麗な桜の花が咲いていた一年前の事だった
桜の花びらが春一番によって、舞い散る中に、彼女が居た
世界一美しいと言われている桜の並木道の中に居ても、彼女は、引けを取らなかった
それどころか、桜の方が見劣りするくらいだった

春一番によって、揺れる黒髪。
腰辺りまでありそうなサラサラの黒髪を高く結い上げている
黒曜石のような鋭い瞳は、その鋭い光に吸い込まれそうになる
どこか、人に対して、不信感を抱いているようにも見えるが、それにさえも、引き込まれそうになる

気付いたら、目が彼女の跡を追っていた
そのまま、体全体が動いていたら、ストーカーにしか見えなかっただろう

その後、彼女の横に女性がやって来た
何やら、話しているらしい。
二言、三言話すと、こちらに近づいてきた
その時、僕は、はっとした

僕があるサイトで、「D.Gray−man愛好会」を作ろうと書き込んだのが、原因で、僕以外にも、4人の人達が賛成してくれたので、作る事になった。今日は、この愛好会に賛成してくれた3人と会う約束をしていたのだ。(一人は、用事で来れないらしい...)

『D.Gray−man』とは、週刊少年ジャンプで、星野 桂先生が連載中のファンタジー漫画である
世界を滅ぼすために、千年伯爵が造り出した悪性兵器・AKUMAと、神が造り出した世界で唯一AKUMAを破壊できる武器・イノセンスに選ばれた『神の使徒』エクソシストの戦いを描いたものである

『D.Gray−man』が大好きな僕達が作り出した愛好会。
それが、『D.Gray−man愛好会』
通称・『D灰愛好会』

この愛好会を作った事によって、僕達の運命は、大きく変わってしまった...
今思うと、これが僕達の運命だったのかもしれないけれど...
★つづく★

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