long story
□焦がれるほど
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数日もすれば後悔は押し寄せる。
御剣は僕の想いに対して、ちゃんと真剣に応えてくれた。
拒否されるんじゃないかって思っていたし、予想以上の出来だと思う。
…あれから三日が経つ。
あれ以来、御剣とは会っていない。
公判の予定もあったけど検事は御剣ではなかったし、何より検事局に出向くより事件の調査で奔走していた。
時間が経つほど会いづらくなるんだよな。
(御剣を捕まえなきゃいけないのに)
告白なんてしなければ悩まなかったのに、なんて。
普通に訪ねることさえ出来ない。
「成歩堂くん!」
「っ、な何!?どうしたの?」
「どうしたの?はこっちの台詞だよ…。さっきからペンは止まったままでボーーっとしてるし」
「あ、うん…ゴメンι」
今は仕事中だっていうのに。何やってんだろ、僕。
「…二・三日前から変だよ?何かあった?」
――ギクッ
「そ、そう?考え事していただけだよι」
「まさか…恋煩い、とか?(笑)」
どうして女性は勘が良いのだろうか。
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