long story

□焦がれるほど
1ページ/4ページ

数日もすれば後悔は押し寄せる。

御剣は僕の想いに対して、ちゃんと真剣に応えてくれた。
拒否されるんじゃないかって思っていたし、予想以上の出来だと思う。



…あれから三日が経つ。

あれ以来、御剣とは会っていない。
公判の予定もあったけど検事は御剣ではなかったし、何より検事局に出向くより事件の調査で奔走していた。

時間が経つほど会いづらくなるんだよな。

(御剣を捕まえなきゃいけないのに)

告白なんてしなければ悩まなかったのに、なんて。
普通に訪ねることさえ出来ない。



「成歩堂くん!」

「っ、な何!?どうしたの?」

「どうしたの?はこっちの台詞だよ…。さっきからペンは止まったままでボーーっとしてるし」

「あ、うん…ゴメンι」


今は仕事中だっていうのに。何やってんだろ、僕。


「…二・三日前から変だよ?何かあった?」

――ギクッ

「そ、そう?考え事していただけだよι」

「まさか…恋煩い、とか?(笑)」



どうして女性は勘が良いのだろうか。


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ