赤髪と行く

□海賊
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家を飛び出し、とにかく広場まで走った。その道中、離れの岬に停泊した船が2隻ほど見えたが、


今は広場に行くほうが先なので気にしている余裕もなかった




その2隻のうち、1方は四皇、赤髪のシャンクスの船だともしらずに。









無我夢中で広場までたどり着くと、
そこには多くもないが少なくもない海賊が武装して待っていた





その中の1人がおもむろに前に進み出る



「お前か、リゼって奴は」


「そうだ!来たんだから母さんを返して!!

母さんはどこ!?」


怒りと恐怖が体を支配するが、ここでくたばってはいけない


必死の思いで海賊の長を睨みつける




「まあそうギャーギャー騒ぐな

お前の母親は無事だ、ほら。」



顎で指し示す先を見れば、鎖で縛られている母親の姿が確認できた


ぐったりとはしているが呼吸は安定している


(母さん……!)


「さぁ、感動の再開も済んだ事だし、こちらの要件を聞いてもらおうか」


「それで母さんを開放してくれるなら」


「はっはっは!物わかりのいい女だ

こちらの要件はズバリ1つ


お前のその『能力』が欲しい」


「え……?な、なんで力の事を…」



その言葉がツボに入ったのか、海賊は盛大に笑った



海賊は言った





この島の奴らが親切に教えてくれたと


「なっ…」

「残念だが嬢ちゃん、これが現実だ、お前は島の奴らに売られたんだよ


可哀想になぁ」

海賊の言葉に怒りも湧いてこなかった






ただ絶望だけが胸を支配していく


「………分かった、あなた達の船に乗る、だから母さんを放して」

「リゼ!!駄目よ!」

「大丈夫だよ母さん、心配しないで」

母の必死な表情が見えるが今はただ、母の無事だけを祈っていた


(私の事はどうでもいいや)

ぼうっとそんな事を考えていると、

「話が分かるやつで助かるよ、
しかし、まだお前の能力を確認してない。


そこでだ」







おもむろに海賊は銃を取り出し、












母の腹を打ち抜いた
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