赤髪と行く

□赤髪
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「お前さん、名前は?」


はっと我に返り、
急いで自己紹介とお礼を述べる






「助けてくれてありがとうございました!


私の名前はリゼです」






「リゼ、か




いい名だ」






そういってその人は





眩しい笑顔を私にくれた。







その後、母の鎖を解いた後で是非お礼がしたい、と母が申し出、


母が経営している酒屋に行くことになった。


この酒屋はあまり人の入りは良くないものの、常連が沢山来るので
なんとかやっていけている酒屋だ。





「リゼ!!

手伝ってーー!!」

「はーい…」


母の命の恩人なのだから文句を言ってしまっては失礼というものなのだが、
この人達は本当によく飲む。


一週間ぐらい貯蓄してあった酒もそろそろ底をつきそうだ

「リゼ!酒蔵までいってお酒取ってきて!」

「えぇー…
あれ運ぶの?重たいのに…」

酒蔵に貯蔵してある酒は樽なので結構重たい
女の身では辛い仕事No.1だ。

「つべこべ言わずに行ってきて!」

「はーい…」



とぼとぼと酒蔵に向かう私を見ていた者が1人だけいた。

船長、赤髪のシャンクスだ。

追加の酒を持ってきた母に船長は聞く


「あいつの能力は生まれつきなのかい?」


「あら、気付いてらっしゃったんですか!
さすが四皇ともなると見る目が違いますね!」



娘の立場から言わせてもらうとそこはもう少し隠す努力をしてほしかったのだが、なかなか子供の気持ちは伝わらないものだ。


「なぁ、あんた。」

「何でしょうか?」

「あの子を俺の船に乗せたいって言ったら……

どう思う?」
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