長編 〜寂しいとき〜

□緊張。
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とんとん

緊張が走る。

「五年ろ組、学級委員長の鉢屋三郎だ。」

平常心平常心。

『はい、どうぞ。』

入ってきたのは、茶色でふさふさした髪の人。

なんか…雰囲気が冷たい。
少し、いや、普通に怖い。

『今日から転入して来ました、綾瀬麗夏です。よろしくお願いします。』

「ん。よろしく、綾瀬。じゃあ早速行こうか。」

とりあえず、大丈夫かなぁ?
でも裏めっちゃ怖そう。
はー。完璧に演じきらなきゃ。

私は鉢屋くんの後に続いた。
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