仮面少女は王様の姉
□四枚の葉
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〈及川side〉
病院から帰ってくると、こっちは一セット取られて負けていた。
烏野側には、くっそ生意気な後輩の飛雄ちゃんがいた。
それだけはなく、飛雄ちゃんの姉の飛鳥ちゃんまでいた。
「__ボールを繋げれなかったら、意味無いよね。」
ピンサーとして入り、烏野の金髪君を指差す。
その事に気付いたのか飛鳥ちゃんは、俺を綺麗な琥珀色の目でじっと見つめる。
俺が何をしようとしているかわかったらしい。
「(相変わらずいい勘だね…。)」
サーブは金髪君に飛んで行く。
金髪君は拾えきれず、ボールは明後日の方向に飛んだ。
リベロだった飛鳥ちゃんは、多分取りたくてウズウズしているだろう。
「さぁ、次は取れるかな?」