仮面少女は王様の姉

□十一枚の葉
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〈飛鳥side〉


決勝戦、青葉城西高校VS白鳥沢学園

ウォーミングアップの時、白鳥沢の鷲匠監督や牛島先輩達が私を見て、とても驚いていた。

そういえば、転校した事を言わないで臨時マネージャーをやめた。


「監督、ドリンクの用意をして来ますね。」

「あぁ頼んだ。誰か連れて行くか?」

「いいえ。ウォーミングアップに集中させてください。」


ベンチメンバーやスタメンには集中して欲しい。

一人で、水道でドリンクの用意をしていた。


「飛鳥っ‼︎」

「⁉︎、工…。どうして…。」

「俺、まだ準スタメンだからドリンクの用意を頼まれたんだ。」

「そっか…。」


白鳥沢は部員が多い。

工は一軍だけど人数が多いから、スタメン以外が交代でやっているのだろう。


「…どうして烏野じゃなくて、青城にいるんだ?」

「中学の先輩…及川先輩と岩泉先輩に誘われたから。あと、烏野にいたら飛雄に勝てない。」

「だったら、白鳥沢でも…!」


工が言いたい事はわかる。


「ごめんね、工。けど、私は…努力が才能に勝つのが見たいの。」
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