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□黒尾のワガママを聞いてみた。in梟谷
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11月10日。

放課後の部活が終わり、俺たち梟谷メンバーは、木兎さんの家に集まっていた。
理由は木兎さんが帰り際にいきなり、

兎「今日この後、俺んちに集合!」

と、言い出したからである。
つまり木兎さん以外の全員、ここにいる理由を知らない。

兎「さて……本日、諸君に集まってもらったのは、他でもない。」

どこぞの作戦会議のような口調で話し始める梟谷のトラブルメーカー。

兎「一週間後にせまった、黒尾の誕生日会の企画に協力してほしい。」

赤「そうですか。頑張ってください。
お疲れ様でした。」

兎「待て待て待て!赤葦!帰るな!」

赤「…………。」

兎「冷たい目で睨むのもヤメロ!視線が痛い!」

必死というか……………死に物狂いに帰宅を阻止してくる。
毎度毎度思うが、そのエネルギーと必死さを他のところに活かしてほしい。
勉強とか………勉強とか。

猿「てゆーかさ、
11月17日って平日だよね。この前のハロウィンで黒尾くん、音駒の監督に怒られたみたいだし、梟谷にも来れないんじゃない?
誕生日会ってどうやるの?」

猿杙先輩のもっともな質問。
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