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□〜闇と光の境界線〜
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カーテンから射し込む光が頬を撫でる。

部屋のドアが開くと燕尾服の若い男が入ってきた。

「坊ちゃん、お目覚めのお時間ですよ。」

と声をかけられようやく目を覚ます。

この男は桜城家の執事。黒崎飛馬 クロサキアスマ

「…もう朝か、今何時だ。」

「7時半です。」

今日は俺の入学式がある。
一般の高校に入りたかったが、家が金持ちの為そうもいかず今日に至った。

「今日は9時から入学式があります。入寮時の荷物は勝手ながらまとめさせてもらいました。昼頃には届くかと。」

「そうか…」

手続きやら学園の準備は全て親父に言われてした事だろう。

少し諦め気味に答える。

それもそのはずだ。
今日から入学する所は、都会とは離れた場所にある。
ましてや、男子校と来たら誰だって堪えるはずだ。
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