記念小説

□隣人
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今日も、同じ事が繰り返され、最後には、彼女の口から「さっさと辞めなさいよね」と言われた。
それを聞いていた同じ部署の人達は、「気にするな」と励ましてくれた。

そんな事があった1日が終わり、借りているマンションの部屋にやっと帰って来た。
部屋のドアを開けて中に入ろうとしたら、隣りの部屋のドアが開いて、中からメガネを掛けた髪の毛がボサボサの地味な男の人が出て来た。
お隣さんを見るのは初めてで、頭を少し下げて挨拶をしたが、無視され、私の横を通り過ぎていた。
これが彼との初めての対面であった。
そして、この日から彼との関係が大きく変わるとは、この時の私は知る由もなかった。
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