文豪ストレイドッグス
□人生万事塞翁が虎
2ページ/2ページ
「おぉおい」
『...ぁ』
「こんな処に居ったか唐変木!!」
「おー国木田くんご苦労様」
ほんとにだよ...治。
「苦労は全てお前の所為だ!この自殺嗜癖(ジサツマニア)!!お前はどれだけ俺の計画を乱せば---」
治は国木田さんの話を聞かずに助けてくれた彼に話しかける。
「そうだ君。良いことを思いついた、彼は私の同僚なのだ。彼に奢ってもらおう」
「聞けよ!!!」
遠くから国木田さんが叫ぶ
「君、名前は?」
「中島敦...ですけど」
「では、ついて来たまえ敦君。何が食べたい?」
「は、はぁ...あの...茶漬けが食べたいです」
「『ぷっ(ふふっ)』」
「はっはっは!餓死寸前の少年が茶漬けを所望か!!」
私は声には出さなかったが、治は楽しそうだ。
「良いよ。国木田くんに30杯ほど奢らせよう」
と治は笑う
「俺の金で勝手に太っ腹になるな太宰!!」
「太宰?」
『この人の名前』
「そう、私の名だよ」
私は治に指をさし、治は自身を紹介した
「太宰、太宰治だ」
そして治は私に顔を向ける
「彼女は私の恋人だよ」
此処で何を言っているんだかと思いながらぺこりとお辞儀をする。
『先程はありがとう。遅れました私は、八神 ノラです。先ほどおさm
...太宰さんが言いましたが、恋人です』
私は最後らへんは声が小さくなって頬を染めた。