幾億の艶情を君に!
□いじわるノンフィクション
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今日は鋼の錬金術師、エドワード君とお仕事だ。
行先は北、ブリッグスの下あたり。
エンヴィーはアルフォンスと南に行っている。
意外とエンヴィーは人付き合いが上手い、なんというかここまでは良いけどここからは相手が怒る、というラインを本能的に分かっているのだろう。
だから寂しいけれど心配はしていない。
でもなぜこの組み合わせなのか。
大佐に聞いてもたまにはいいだろうとしか答えてくれなかった。
『ねえ、おチビさん。帰れそうに無くなっちゃったねぇ。』
「……そうだな」
列車の事故で終電に乗れなくなってしまった。
これからどうしようかと話しかけても今日一日おチビさんはずっとこんな調子で話しかけてもぎこちない返事しか帰ってこない。
なんだ、恥ずかしがっているのか女の子と2人で。
『とりあえず帰れないんだしホテル行こっか。』
そう言いながら私が指を指したのはホテルはホテルでもネオンに包まれたちょっとばかり如何わしいホテルである。
「なっ………!おまっ////」
顔を真っ赤にしてアワアワするエドワード。
『なんちゃって〜、ほらちゃんとした所探してよ。』
北は寒い、早く暖かい布団で眠りにつきたい。
「……わーったよ!」